米国神経薬理学会(ACNP)at Tampa Florida

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先日、Tampa、Floridaで開催ACNPに参加してきました。
ボスの誘いで参加しましたが(なんとボス自身も初めてという)、収穫の多い学会でした。ボスが初めてなのは、ボスのボス(R.Wise)の方針であまり学会参加しない文化だったとか。というかボス自身もあれこれ学会参加するのめんどくさい人なんだと思います。これまで、SfN、ゴードン、Winter Brain くらいしか出てないとか。ここ10年は前の2つのみ。その2つが重いので、別に他の学会に行かなくても情報収集は十分でしょうが、近いから欧州とか遊びに行けばいいのにと思ってしまいます。

 

この学会はかなり閉鎖的で、会員数を絞っています。非会員は会員の招待が無ければ発表も参加もできません。しかも招待できるのは一人につき一人までとか、徹底しています。私はブランチチーフのShamam先生にお願いしました。ボスは誰にしたんだろうか?学会では、なるほど、それほど参加人数は多くなく、シニアやPIが多めです。私でも名前を知っているような大御所、NIHのDirector達、若手PI達がいました。アメリカのPI達のソーシャルの場としても重要な学会だと分かりました。発表内容は基礎、臨床(臨床多め)どちらもあり、精神科領域の発表も多くありました。トークも基礎研究は少なめですが、それでも、SfNよりじっくりトークを聞けるので勉強になりました。

ボスと池田和隆先生(東京都医学総合研究所)が仲良しで、ボスと一緒にランチを食べているときに、声をかけていただき、当日開催されたACNP日本人会に急遽参加させていただきました。例年より人数が多かったそうで、30名ほどで某慶応大学精神科の先生の幹事のもと会場近場のレストランに行きました。私はせっかくなのでボスとは別卓に行きましたが、なんと周りを日本の各大学精神科の教授、PIの先生達に囲まれ、話に入れないつまらない飲み会か…と思っていましたら、意外と共通点があり、先生方がアメリカやカナダに留学されていたこともあり、盛り上がりました。なんと(名前を出してもいいと思いますが)熊本大精神科竹林教授は広大>NIDAで私の大先輩でした。私の博士時代のボス(家族)とも繋がりがあるそうで、世界は狭いなという感じです。NIDAも今は日本人ポスドク2人ですが、一昔前は日本でPIとして活躍されている先生方が留学していたことを知りました。

その他、アメリカのPI達とも少し話をすることができるなど、SfNよりはソーシャルをしやすい雰囲気です。ゴードンほど缶詰じゃない、ほど良い感じでした。ただ、SfNと時期が近いので、毎回参加するかは微妙で、チャンスがあれば行こうかなというところです。会員になるのもハードルがかなり高いそうで、PIになってから考えてもいいのかもしれません。

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