Janelia Research Campus 見学

アメリカ

先日、HHMI Janelia Research Campusで勤務されている塩崎先生(Cryo EM core)と他の方々のご厚意でキャンパスと研究施設を見学させていただきました。ボルチモアとDCの友人4人で参加しました。注:キャンパスにオフィシャルなツアー等はありません。

かっこいいメインエントランス
湖(池?)の対岸から研究所を一望

Janelia Research Campusはかの有名なハワード・ヒューズ医学研究所が運営する研究施設で1999年から開始したそうです。詳しくはこちら。

キャンパスはバージニアの郊外に位置しており、DCから30-40分ほどで、富裕層が住んでいるそうです。広大な敷地の中に、職員の住むアパートやジム、託児所など一通り生活する設備が整っており、休日もメンテナンスの職員が稼働していました。キャンパスの広大な敷地は、ある地主(一人?)から購入したそうで、地主の家屋も残っています。家屋は会議室とバーに改装されており、職員やゲストは自由に利用できるようです。


元の地主さんの自宅?改装されて、左が会議室等、右はバー。

研究所自体はキャンパスの中部にどんっと細長い建物があり、すべてがこの建物の中で完結するようでできています。1階前面はレセプション、セミナールーム、事務室、カフェなどがありとてもきれいです。2階より上が研究室スペースで、さらに一階のバックヤードにコアファシリティの部屋があります。スモールグループでハイインパクトな仕事をするというのが目標なようで、思ったより各部屋はコンパクトに作られていました。カフェやバーではお酒や食事がとれ、なんといっても価格が驚くほど安い!相場の半額以下だと思います。ブランチやディナーメニューがあり(飽きる人もいるそうですが)、なかなかのものでした。ブランチプレート$3.95 やステーキ$18.5は強い…。


左はチキンラップで右がブランチプレート。バーガーなども$4-5です。
上を普通のカフェやレストランで頼むと税+チップ込みで$13-16くらいはかかる。

都会やコミュートが嫌いな私はすごくいい環境に思えましたが、人によっては監獄のように感じるとのことです。確かにド田舎で周りに何もないですし、研究所内の人間関係が密になるので、好みがわかれるところだと思います。個人的には研究に没頭できる環境ではあるのではないかと思います。

また、この研究所はRIKENやMax Planck Institutes のように、テニュア(終身雇用)があまりないらしいので、決まった期間で成果を挙げてテニュアポジションを探す必要があります。個人的には数年ド田舎でも最高の研究環境で予算を気にせず仕事ができれば、よほどのことがない限り、職がないなんてことにはならないと思いますが…Janeliaの卒業生たちのその後が気になりますね。

また、ご厚意で日本人PIの麻生先生佐藤先生にラボを見学させていただきました。お二人とも神経科学の研究者ですが、モデル動物が昆虫と魚なので、初めて見るものばかりでとても勉強になりました。


友人はステーキのリブアイ(16oz)を私はフェレミニョン(8oz)をいただきました。

今回の見学をアテンドしていただいた塩崎先生には大変感謝しています。
ボルチモアに帰り街や自分の施設を見て、全員ため息が出ました。。。

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